水素エネルギーシステム専攻

教育目標

水素エネルギーシステム専攻水素エネルギーシステム専攻は,水素エネルギーに関わる科学,技術を一貫して学ぶことができる世界唯一の専攻です。機械系専攻の一つであり,低炭素社会の実現を先導できる,水素エネルギー技術を柱とする環境共生型エネルギー技術の基礎学理を習得した技術者・研究者を育成することを目的としています。

エネルギーシステムを設計するためには,機械工学が基礎として必要です。さらに,水素は物質変換を経て作ったり使ったりしますので,化学変化を伴うプロセスへの理解が重要です。また,多様な金属,高分子,セラミックスなどの材料設計も理解する必要があります。さらに,安全安心な技術として社会に受け入れられるよう安全に関する知識も必要です。本専攻の目標は,このような学際的なエネルギー分野の教育と最先端の研究を通じて,機械工学の基盤の上に材料・プロセス,安全工学などを理解し,水素に関わる機械装置を一つのシステムとして構築できる技術者・研究者となる人材を育成することです。

修了後のおもな進路は,国内外における水素エネルギーを含む環境・エネルギー分野をはじめ,幅広い産業分野の民間企業の高度専門技術者,民間企業・公的研究機関・大学等の研究者,教員です。

アドミッションポリシー

水素エネルギーシステム専攻修士課程では,大学学部において機械工学をはじめとする理工系学科を卒業し,環境共生型エネルギー分野の技術者・研究者を目指す学生を求めています。同専攻のグローバルコースの入学試験は英語で行われます。

カリキュラムポリシー

専攻の概要

水素エネルギーシステム専攻水素エネルギーシステム専攻

水素エネルギーシステム専攻は,機械工学の基盤の上に水素エネルギー技術の基礎をなす材料・プロセス,安全工学などを理解し,水素に関わる機械装置を一つのシステムとして構築できる技術者・研究者となる人材を育成することを目標としています。そのために,修士論文の研究課題と高等専門科目,先端科目,能力開発科目の履修を通じて以下の教育を行います。

  1. 材料・プロセスを理解する機械系技術者・研究者の育成
  2. 水素エネルギー分野を柱とした環境共生型エネルギー技術の基礎学理の修得
  3. 国際性を高める教育と産業界と連携した実学教育を重視した教育
  4. 機械工学専攻と連携し,機械工学基礎科目の履修を支援(機械系学科出身者以外を対象)

また,博士後期課程においては,研究や勉学に集中できるよう経済的な支援制度を整備しています。さらに福岡水素エネルギー戦略会議や産業技術総合研究所との連携によりキャリア形成を支援する体制を整えています。

教育・研究分野

水素エネルギーシステム専攻の教育研究分野は,以下のとおり,水素エネルギーの関係する機械工学の諸分野から材料・プロセスの分野にまでわたります。本専攻の研究室は,以下のとおりです。

水素利用システム講座

  • 水素利用プロセス
  • 燃料電池システム
  • 水素製造プロセス
  • 先進水素システム

水素貯蔵システム講座

  • 水素貯蔵システム
水素材料・設計学講座

  • 固体力学
  • トライボロジー
  • 水素機能材料

水素熱流体工学講座

  • 熱流体物理
  • 反応性ガス力学