教育目標
2013年の豪雨により被害を受けた島根県
津和野町の名賀川(なよしがわ)。流域システム工学研究室,景観研究室のメンバーがデザインに携わり,石積みを用いた曲線的な護岸などを取り入れた美しい風景が再生された。
2019年 土木学会 デザイン賞 最優秀賞。
土木工学は、安全・安心で豊かな暮らしを持続的に営むための国土の基盤を整備・保全することを目的とした幅広い学問分野です.頻発する自然災害に対する防災技術、人工的な都市と自然や生態系との調和を目指す環境技術,高度な情報技術を活用した次世代型の交通システム、社会基盤施設の長寿命化技術の開発なども土木工学の学問分野です。
本専攻では、安全・安心な社会や、豊かな自然を保全し、持続性のある社会環境を実現するため、高度専門知識を集積した技術力と柔軟な研究能力を備え、社会の指導的地位で活躍できる素養を有する研究者・技術者を組織的に養成するために、以下を教育目標としています。
修士課程
- 社会基盤施設の設計・建設・維持管理や、地球規模から地域や都市レベルまでの環境問題や自然災害の分野に関する基礎知識および十分な専門的知識を身に付けること。
- 責任感・倫理観を持ち、我が国の安全・安心な社会の構築に向けて、リーダーシップを発揮できる人材になり得ること。
博士後期課程
- 社会基盤施設の設計・建設・維持管理や、地球規模から地域や都市レベルまでの環境問題や自然災害の分野に関する基礎知識および十分な専門的知識を身に付け、国際社会において競争力のある人材になり得ること。
- 責任感・倫理観と自身の卓越した知識と技術に基づき、人類社会の安全・安心な社会や、自然環境と人間環境の調和した社会の構築に向けて、リーダーシップを発揮できる人材になり得ること。
アドミッションポリシー
修士課程
土木工学は、社会基盤施設の設計・建設・維持管理、深刻化する自然災害に対する社会基盤システムの再構築,環境問題の現象解明や対策,都市と自然環境の調和など、都市環境システムの創造に関する広範かつ高度な技術体系の構築を目指す学問分野です。本専攻で就学を目指す学生には、次のことが求められます。
- 構造工学、建設材料学、地盤工学、計画学、水工学、環境学に関する科学的基礎知識を身に付けていること
- 研究者・技術者に必要な一定の教養・倫理観を身に付けていること
- 積極的に学修を進めることができる意欲・自主性があること
- 国際社会に対応するために必要な語学的素養を身に付けていること
博士後期課程
修士課程入学希望者に求める上記の態度や資質に加え、
- 自主的に課題を探求し、研究活動を推進する態度や資質を有する学生
を積極的に評価し、受け入れる。
カリキュラムポリシー
土木工学専攻カリキュラムポリシー
専攻の概要
インフラ構造物のメンテナンスが重要となっていることから,実践的な技術を取得するための講義プログラムを取り入れている。非破壊試験やAI(人工知能),ビッグデータを活用した効率的で精度の高い診断技術への期待が高まっている。
社会基盤施設の設計・建設・維持管理や、地球規模から地域や都市レベルまでの環境問題や自然災害の分野に関する高度な専門知識と技術を,最先端の研究活動を通じて教育し,安全・安心で持続性のある社会を実現するための創造性豊かで柔軟な発想力を有する研究者・技術者を育成する。
教育・研究分野
- 構造および地震工学
- 建設設計材料工学
- 地盤学
- 都市システム学
- 水・資源循環システム学
- 水圏持続学